爆弾低気圧の被害と職人

暴風

4月2,3日に 爆弾低気圧とかいわれた 低気圧の影響で丸々二日間以上にわたって猛烈な風が吹き荒れた。ここ、となみ野は南砺の山沿いと庄川沿いに特に強烈な風が吹いたようで風速50mと報道されていた。
 私も結構長いこと生きてるほうですがこんなに長い時間台風のような、場所によってはそれを上回る風が吹き荒れたことは初めてでした。想定外とかいう言葉がありますが世の中は想定してないことはしょっちゅうあると思うほうがいいのかもしれません。

 囲碁とか将棋に勝手読みという言葉がありますが、想定というのは人間が拙い知見と経験で勝手に決め付けているだけのことかもしれません。
 
 先だって屋根の修理に伺ったお宅で休憩のとき わが先輩達が話すには「 〇〇シャッターさんは仕事はもういらない。」といってる、 「△◇板金は忙しがってなかなか来てくれない。」 とかいうことでした。
 又、 若い人がこういった職人の世界から離れていってることも一つの理由となって進みが悪いのかと思います。そう、頑張っているのは昔の若者なんです。

地元の仲


 こういった被害のときは地元のそういった職人の存在がとても大切になるのです。ハウスメーカーとか 〇〇メンテナンスとかいったところはどちらかというと、補修とか修理とか手間のかかるが割の悪いことは好まないでしょう。そこで、こういったことは地元の職人が担うことになります。

 私達は想定の範囲で ものを判断します。
 コスト管理がそれを要求します。予算を組んでやらねばならないときに想定外はあまり考えたくありませんし、その時はそのときだ くらいに思ってことを進めます。
人の暮らし向きが良くなるにつれ家は核家族用に作られ世代を経てつなぐものではなくなっています。合板と接着剤が住宅の骨組みを形成し、その耐用年数が来るころに自分もオシマイ。ということなんでしょうか。
 しかし、そうはうまく幕引きが出来るものではありません。想定外です。そういったとき職人というのは機転が利きます。建築の基本と種類、素材、関連業者との連携方法等を体得しているからです。相手の思いを汲んで仕事をするからです。さらに 緊急時には手元に何も材料が無い時でもどこかそこらに転がっている物を利用してでも対応します。そういう職人の世界は経済に強い大手とは違い、かゆいところに手が届くものだと私は思っています。
 それは古くからの日本の心を併せ持っている者の行う仕事です。