りす

りす
 普段は目にすることのない動物だ。還暦過ぎた今でも動物園以外で見たことはない。
 動物番組で 見たりすは 冬が近づくと  どんぐりを 拾い集めては 穴を掘り  そこに埋める。
 あっちこっちに 穴を掘り  せっせと  埋める。無題 (640x604) (640x604).jpg
 雪が降って 腹が減ってくると 巣から出て  雪にもぐり その下の穴を掘り
 頂くという算段だ。人間だけが明日のことを心配して 貯蔵ということをやるのではない。
 しかし、あまりに あっちこっちの 埋めたものだから
 リスの脳みその 記憶違いとか 忘れてしまうとか ため込み過ぎたとかで
 食べ残しが出る。
 それがねずみの餌となったり  春の芽吹きのもととなる。
 それを後から 「 しまった! やられた。」とリスが思うかどうかは知らないが
そういう取りこぼしが 森をはぐくみ ねずみや他の動物や微笑生命を活性化させる。
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 人はどうか。
 取りこぼさぬよう、誰にもやらぬよう 正義と悪という決まりを作り
 盗んだ輩を懲らしめる。最初は道徳で、それでだめなら掟としてこまかいことを決めて
取り締まる。
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 [満月]元々どんぐりは一匹のリスだけのためにあったのではない。
りすは、知ってか知らずか それを みんなが 利用しやすいよう 集めたり、
散らしたりしておく。
それが生きるためにやらねばならないリスの役目の一つのようだ。
[満月] 人のため込む富というものも どんぐりのように 様々な姿で 利用しやすいように
水漏れのようなところをあちこち作っておかないと たまたま  幸いして多くの 利を得た
人の役目を果たしたことにならないように思う。
これ けっして 貧乏人のひがみにあらず。
 ああ そうだ 今から色紙を買って リスにサインをもらいにいこう。[わーい(嬉しい顔)]