石巻

平成25年8月1日
石巻は川開き祭り。不案内の私は祭りの交通規制で渋滞の中で身動きが取れない。この日ばかりは車より人の波のほうが強い。交通整理にしたがって町を抜けるのに20分以上はかかった。
2年半前の震災の記憶が消え去ったかのような賑わいであった。
それにしても寒い。30℃を越す毎日から20℃の石巻。聞けばずっとそれくらいの気温が続いているとの事。冷害の不安さへテレビで話されていた。

平成25年8月2日

翌朝、石巻の海岸通りへ。
前日の祭りとは裏腹の光景が広がっていた。富山県に住んでいると震災を忘れがちになるが復興の道のりがまだまだ先にあることを思う。IMG_2940.JPG
 右写真)防波堤はとても高い。右はかつて街。今は背の高い草が伸びていた。
 
 
IMG_2942.JPG津波でなぎ倒されたブロック塀。サトウさんのお宅。
 
 
IMG_2950.JPG玄関の跡
 
 
 
IMG_2951.JPGそんな中、ぽつんと一軒。はじめは奇跡的に残った家だと思っていたが軽自動車があり、暮らしがあった。建て替えて、一歩踏み出したのだ。美容院であろうか。海から離れて再建途上の家はポツポツ見たが海岸沿いではこの一軒だった。
 
 
  IMG_2955.JPG少し行くと工場の跡地と思われる場所があった。さすがにいくつかの会社や
港は復興の途上にあったが、それが出来ないところも沢山ある。外形が残っていると思われたこの鉄骨像の建物もむき出しの鉄骨の中は無残であった。
震災のあと政治家達は
 上回る震災前を姿に戻すなどと語ったものだが
私は
 現状復帰さへ困難なことだと思っていた。
 こうして目の当たりにして これからも続く
 困難を思う。
 
 復興は進んでいるのだろう。しかし、道はまだまだ遠いと感じた。
 言葉だけではない何がしかの経済的な活況をそこに生み出さねば復興への意志が萎えてしまうのではないだろうか。人が困っているときには僅かでもいい。手を差し伸べる。そういうものだと思う。