稲刈り

9月15日記
 わずかながら コシヒカリ を作っている。その稲刈りを行った。今年は9月に入って連日、真夏のような晴天が続き倒れずに育った。例年だとこの時期、秋雨前線に悩まされ、刈り取り日がうまく設定できないのがこのあたりの百姓の悩みの種なので、今年は珍しい年だ。
 
 コシヒカリの刈り取り適期はほんの数日間。
 主役はコンバインと軽トラだ。
 それで一斉にコンバインが田圃に入る。
 田圃の角はコンバインが上手に作業出来ないので最初に手刈りする。これがけっこうつらい作業。休み休みの作業となる。
 少年の頃、手で稲刈りをしたことが噓のようだ。
 やってみれば分かる。大人がすこしやるだけでもつらい仕事だ。
 それを小学生がやるのだ。子供の手に稲株は太いし、腰は痛いし、手は切るし、・・・・
 
 そんなことを思い出しながら四方隅の手刈りを終え 
 イネの露が蒸発して取れる9時半ごろから刈り取り開始だ。
 コンバインを稲株の前に止めるとほんの少しの緊張感を覚えるのは例年の通りだ。

 刈り取りが進むとイネの林に潜んでいた夥しい小さな虫が逃げ場を失って飛び立つ。それを狙って普段は目立たないツバメ達が数十羽(もっと多いのかもしれない)田圃の周辺を飛び交う。
 あっちでもこっちでも同様の光景である。
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 そんな中での刈り取り作業。倒伏田が少なく、どこの田圃も順調に刈り取られていく。一年間、稲作百姓はこの日の気分を味わいたいと思っているのだ。
 きっと今年の砺波地方では品質の良い米が取れているだろうな。稲刈りを終えて、そう思った。