2013-09-22から1日間の記事一覧

おぼっちゃま

中学の同級生シバタ君は お医者さんだ。 何代か続く医者の家系で 父親もその親も産科のお医者さんだったが彼は眼科になった。 彼と初めて会ったのは48年前だ。中学校の同じ組。 当時、山や田圃の中にあるいくつかの小学校と町の小学校を卒業したら町にある…

雛人形

今年で最後になるかもしれない。 今年で最後になるかもしれない。 そう思い続けて、もう7,8年はたったであろうか。 妻が飾る雛人形。 妻のおじが家具屋だったので そこから義父(妻の父)が買って届けてくれた雛飾り。 残念ながら 当の娘は一向に関心を示…

コピー

30くらいのとき 会社の先輩で 稲田(仮称)という人がいた。私より7つ上で 切れ味鋭い弁舌と、洞察力、社交に長け、色は浅黒く、酒強く 見かけよく、若い社員や 女子社員にも人気のある人であった。 稲田さんの手腕を大きく買う幹部も多く順風満帆という…

まっくら

晴れた日も 雪の日も ちょっとした吹雪の日も 学校から帰ったら 雪まみれになって遊んだ。 雪だるまはうまくまるくならない。大きくなると重たくなるし、炭はいっぱいあったがバケツはない。 手は竹の棒だ。 3,4人集まったら雪合戦。真っ白な田圃へいって…

数の仕分け2(古い帳面から) 山分け

山分け法 山賊の親分のヌスットーが言った。 「今日の獲物の半分は俺様のものだ。のこりはてめえらで山分けしろよ。いいか、横着するなよ。もし誰かが横着すれば残りもみんなワシがいただくぞ。ガハハハハ。」 半分とか、山分けとか、一人占めとか ・・・ そ…

数の仕分け1(古い帳面から)・・・数えられる

数の仕分け1 数についてのよもやま話を何回かに分けて かいてみます。私なりの数の仕分けというところです。田舎の爺の書くことであれば しまりのない サンスウのお話です。 自然の数。 小学校入学前の子供が大きな声で「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」 という。そ…

みすず

それを ? 俺にくれるのか 葉っぱのような形にきった画用紙は 緑色のクレヨンでぬってある それは 何かの葉っぱ 初めて会ったばかりなのに 一所懸命につくったその葉っぱを 手を伸ばしてきて とれという やさしいな みすずちゃん 命にあふれたちいさな手から…

剣岳4

30代のとき初めて剣へ登ったときのこと。 単独で、あまり調べもしなかった。 頂上近くに カニのはさみ というところがある。まことにあぶなっかしいところである。 そこへ行く手前。 鎖場を登りつめ、分かれ道があった。 判断ができなかった。間違いなら戻…

時計の問題

むかし懐かしい、時計の問題。こんなものでも すぐにはわからない 素朴な心が働かないと えっ と思ってしまう。 問い 「今、3時です。 4時になるまで 時計の長針と短針が 重なるのは 3時何分だろう?」 方程式を使うと 3時X分に重なるとすれば 距離の問…

息子夫婦

家でドテーとしてたら 突然息子が顔を出した。 完全防御のいでたちで 之からスキーに行くという。 車庫においてあるスキー板を取りに来たのだ。 「気いつけて行ってこいや。」といったら 妻がすかさず言う 「一人か。」 「二人で行く。」 そんなことを言って…

奈良のからす

奈良の冬 興福寺国宝五重塔を見上げれば 風に身を乗せカラス二羽が舞う そのうちにフトドキものはついに相輪の天辺に止まってしまった。 不埒者め と 格式高いお坊様が思ったところでどうにもならぬ あいつらは黒光りする羽を持っている お坊様のお説教に 鳥…

伊勢参り2; 大和郡山 高田口町の通り

伊勢参りの帰り 法隆寺を訪れる前に 近鉄→JR 乗り換えのため歩いた大和郡山市高田口町の通りはhttp://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?lat=34.64679578&lon=135.78889088&ac=29203&az=52.26&z=18 懐かしい匂いがするところだった。 どこにもあるような通りで …

除雪の朝

正月明けの朝、雪が積もっていた。 夜中が静かだったので積もっていると思っていたが 思ったほどのことは無かった。 それでも、道までは除雪が必要だ。 道へ出れば除雪車が脇へどかした雪の小山をどかす仕事もある。 猫ががんばれよと目で合図する。 ふらふ…

あかがみと終戦と ええじゃないか

60の私は兄ちゃんでも、おっちゃんでもない。じいちゃんの分類にはいる。 まだ若いというてみても、そこいらの小学生から見たらじいちゃんにしか見えない? 人生もあと〇〇年として数える人類だ。 田舎ではそれから上の人は朝NHKの朝ドラを見る人が多い (…

???

失敗 人間も長いこと生きていると 数限りなく失敗をするものだと思う。 自分のことは言うまでもない。 他の人もまた多くの失敗を重ねているのを目の当たりにしてきた。個人が沢山失敗するのだから、個人を集めて構成する会社、役所、団体は更に多くの失敗を…

りんご

息抜きにちょっと考えてみませんか。 「りんごが沢山かごに入っています。 これを、10個づつ そこにいる おばちゃんに 分けようとすると 20個余り、 12個ずつわけようとすれば 12個足りなくなる。 リンゴはいくつあって おばちゃんは 何人いるのかな…

糸ヒバの帽子

選定してないイトヒバの木。 てっぺんに雪を乗せて 私に言った。 おい、写真撮ってる暇があったら おろしてくれてもいいだろ。 これから3ヶ月。 雪の重さに耐えながら イトヒバは春に備えているに違いありません。

お伊勢参り1

12月25日 還暦を迎え 伊勢参り 前日に雪模様であったが見事に天気予報が 半分ほど当り早朝に積雪15センチくらいつもった。 三重県は二度目。冬は初めて。 名古屋を離れるとあれっと思う光景になった。雪が山の頂にさへ無い。 しかし、伊勢は天気は晴れだ…

イワクラさん

朝刊野球 朝刊野球は今から2,30年前は非常に盛んだった。仕事へ行く前に野球をやるのだから 大したものである。 普通は対戦チームとその家族ぐらいがいれくらいのこじんまりとしたものだ。 ところがそこに鳴り物を持って応援する変なおじさんがいた。 私…

ミヤジマ君を想う

一年 ミヤ〇君が死んだのは一年前。 忘年会のかえり、酔って自宅前の用水に倒れ亡くなったという。 私は翌日の新聞の死亡欄で 名前も年齢も住んでいる場所も似ているのにまさかと思ったことを思い出す。 だが通夜の祭壇の遺影は間違いなく 親友ミヤ〇であっ…

Mリンとアオ〇〇さん

かぶら 昨日、風邪気味の母ちゃん(母81歳)が蕪(かぶら)寿司にするかぶらを10ほどとってこい というので畑へ行くと、しばらく見てなかった蕪が 今まで見たこともない大きさになっている。 そう、普通はソフトボールの球くらいなのだが 南瓜ほどのが1…

運動は苦手

100メートル競走 子供が育って保育所(最近は保育園と呼ぶようです)へ行くと運動会がある。 学校というところには必ずこれがある。小学校の2、3年生くらいで100メートル競走になる。学校にもよるだろうが4から8人が並んでヨーイ ドンだ。 これが年に2回く…

稲尾さんの話から

稲尾和久さんはプロ野球史に残る大投手です。http://www.youtube.com/watch?v=SoOoALfKVbk その稲生さんが かつてラジオ番組で 父との思い出を話されたことがあります。 その中に 時々思い出す内容がありましたので 記しておきます。 以下、稲尾さんの話の抜…

ごくろうさまな

増改築の仕事に行ってます。 その家はどうも、ばあちゃんの一人暮らしのようです。 仕事が終われば、ばあちゃんが窓を開け、外にいる私たちに「ご苦労様な、有難う。」と言ってよく水をくれます。その水はハワイから取り寄せているらしく、カラダニヨイ水な…

鼬(いたち)

愛用のダイハツ・ハイジェットで走行中に鼬が走りぬけた。 何十年も見た記憶がなかったが、まだいたのだ。 ここ、となみ野はコンクリートで固めた用水が幅を利かし 平野の中にかつてあった雑木林や森や薄の群生もない。 カブトムシもクワガタもカミキリムシ…

古い日記から

1.福野町立福野北部小学校 昭和39年卒業 の なかま ♪ おさななじみのおもいでは あ~まいレモンのあじがする と~じる まぶたのそのうらに 幼い姿の 君と僕 という歌がはやったのは 40年位前か。 小奇麗な今の子供と違い、キタナサ十分の(男のみ)ハナタ…

薬師岳登山道

20代の時に初めて薬師に登った。それから10数年して又登った。そして又20数年。平成21年7月。3度目の登山となった。3回とも有峰からの経路をとった。世に中高年の登山ブームもあってか驚くほどの人気の山となっていた。 最初の2回は人とすれ違うこと…

同輩たちへ

「俺たちの若い頃は」 「今頃の若い奴らは」 そういう言葉で 何を言いたい。 自分は立派な人間だといいたいか? 今から時間を戻してみるがいい じぶんが 何ほどのものであったか 背中を一筋の汗が 流れるのを知ることになるだろう 人脈も 金脈も 看板も 持た…

結い

かつて、今のようにモノがなかった頃、高出力の建設機械も、農業機械も、高速道路も、電燈でさへもなかった頃、人々は田植えとか、道の補修とか、普請とか、白川や五箇山にかろうじて残る茅葺屋根の葺き替え作業とかで、1人や二人で手に負えないことは人と人…

ふところ

ふところ(懐)とかうつわ(器)とか近頃はあまり使われなくなった言葉だ。それは、懐が深いとか器が大きいとかいったふうに使われた。 科学が人の欲を満たす大きな力となってきた過程で何事にも精度が重要視されるようになってきた。そしてそれゆえの分類の…