雛人形

 今年で最後になるかもしれない。
  今年で最後になるかもしれない。
  そう思い続けて、もう7,8年はたったであろうか。

  妻が飾る雛人形
  妻のおじが家具屋だったので そこから義父(妻の父)が買って届けてくれた雛飾り。
  
  残念ながら 当の娘は一向に関心を示さない。

  今年も 2月になると 妻は 重い重い と 言いながら 2階から一式おろしてきて 
  広間に広げた。

 私は 廊下を隔てた茶の間にいてパソコンでブログ記事書き。

 なんか 隣で時々、ぶつぶつ一人言。[耳]

  そうやって  一人で ラジオを聴きながら[ゲーム]
  半日かかってくみ上げた。IMG_1273.JPG
  
  楽しむかのように、母としての義務ででもあるかのように

  そうして、ひな人形をくれた亡き父へ感謝を伝えているのかもしれない。
 
  残念なことに、その後、少々力仕事もした所為か妻の膝が痛くなって大騒ぎ。
  いつも、こうやって小さな騒ぎがあって我が家の一大行事が完結する。 


 今年で最後になるかもしれない。
 
 またそう思って一年が過ぎるのだろうか。

 夕方、娘は帰宅し 今年も雛壇のことは見向きもせずに通り過ぎる。[がく〜(落胆した顔)]
 妻もまた雛人形を飾ったことなど忘れているかのようだ。

 3月3日が近づけば、また妻はそわそわしだすような気がする[わーい(嬉しい顔)]
私は娘の 姿を見ながら 微妙に容色の傾いた姿を見ながら 花嫁姿を頭に浮かべながら
漠然とした寂しさを感じてしまう。