数の仕分け2(古い帳面から) 山分け

山分け法 
 山賊の親分のヌスットーが言った。
「今日の獲物の半分は俺様のものだ。のこりはてめえらで山分けしろよ。いいか、横着するなよ。もし誰かが横着すれば残りもみんなワシがいただくぞ。ガハハハハ。」

 半分とか、山分けとか、一人占めとか ・・・ そんなことが生活の中では随所にある。
ひとつのりんご二人で山分け1/2(半分)、三人で山分け1/3、 五つのりんご六人で山分け5/6 、・・・ 百五十七のりんご十三人で山分け157/13、・・・・
 
 分数のハジマリは 自然数だけでうまくあらわせないので ごく自然に 生活のなかで使っていた言葉を算数の言葉(記号)にしたことでしょう。

 小学校ではこの分数がでてくると 頭が もやもやになる子供が増えるのだそうです。 

 
 れはそうかもしれない。1,2、3・・・ と自然な感覚とは違って  言葉を記号で表したものですから毎回その意味を思い出さねばならなくなるし、計算も すこし ひねったものになります。
 素直な子ほど理解に苦しむかもしれません。


 2つのりんごを同じ3つに分けるというのはなかなかうまく出来ないのです、できますか? 
  りんご.jpg
 まして裕福な日本の子は分ける必要などないから小さいときから分数の体験に乏しいのです。数の理解は自然数型なのです。


 さて、話を戻しましょう。
 算数で使う数は生活に馴染んでいれば抵抗なく体に入りますが、そうでなければ暗記になってしまいます。 だから分数が子供に理解しにくくなりつつあるのは成り行きというものかもしれません。さて、この分数、基本は分母が自然数、分子が自然数の組み合わせです。 

 自然数自然数のくみあわせなので 分数は 指を折って一つ二つと数えていく数の
親戚とか子供とかいったものにあたるように思えませんか。 

 そういうことで、おそらく 分数もまた数えられる数の仲間といえそうです。(ここのところ議論は”感じ”による判断です。しっかりした説明ではありません。)

 サンスーでは分数に自然数も含めて有理数といってます。

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 さて、数のことを直感的に理解するための道具に数直線というものがあります。
 まあ、ものさしです。

 そこに、数を点として記してみます。するとある数がどの位置にあるかなんとなく分かります。次はそういったことを述べてみたいと思います。