平成24年獅子舞奉納

 私の住む村 富山県南砺市本江

 に明治時代より伝わる 獅子舞。 高齢化著しい 一面田圃の広がる 村に細々と受け継がれているこの芸能は やっている私が言えば 法螺になりますが なかなか洗練されたいいものだと思います。
 子供達の踊りに続き 最後は八百八間 と いう名前の踊りで 天狗の親子と獅子の間で繰り広げられる 軽妙な やりとりです。
 少しそれを 簡単に お話して 映像をご覧いただければ 踊りの 可笑しさとか 雰囲気とかが より分かっていただけるように思います。
(尚、映像は素人ですので少々見づらい部分があると思いますが少し我慢していただければとおもいます。)
 題名の 八百八間は 長さです。若い人は聞きなれないかと思いますがちょっと前の時代までの長さの単位です。
一間は6尺(約1.81mくらい) ですので 八百八件は 1600m くらいでしょうか。 それくらいの大きさの獅子舞と天狗の父と息子の決闘のお話です。
 筋書き:
 天狗の父(大天狗)と息子(小天狗)が 巨大な生き物に遭遇します。
 大天狗は 子供に 何かいるから 見ておいで といいます。
 子供に見に行かせるのは 子を育てる 父の 愛でもあります。
 子供は獅子も怖いのですが とうちゃんもこわい。
 しかたなく おそるおそる 獅子に近づいていきます。その際も
 父ちゃんきてくれ と いいながら 泣き泣き 合図しますが 父は 動かず いけいけ とやります
 獅子に近づいた小天狗は 獅子に噛みつかれそうになりながらも 逃げ戻り 大きな獅子であると告げます
 すると今度は その歯の本数を数えてこいといいます
 近づくことさへ 大変なのに 歯を数える ことになったので いやがりますが
 父は 行けとしか言いません
 小天狗は再び獅子に近付き 歯を数えている最中に 気づかれ 逃げ帰ります
 それでも 数えて来いという父の指示で決死の覚悟で獅子の右半分の歯を数えてきて
 報告します
 更に 左を数え 報告すると 
 今度は  大きさを 調べて来いと きます。
 小天狗は 獅子の 道に 手を広げ 長さを測るのです。
 ついでに 尻尾をもち上げて メス で あることも確認して 逃げ返ります
 その 長さが 八百八間であった と 伝えます
 ようやく 大天狗は子天狗の勇気を認め 大なぎなたを もって 子を後ろに回し腰につながらせて
 獅子との決闘となります
 近づいてくる大天狗を見て獅子もじわじわと間合いをつめてきて 戦いとなります。
 小天狗は大天狗にしがみつきながらも共に戦い 大天狗との戦いで 弱った獅子を
 最後には腰の刀を抜いて討ち取るという 荒唐無稽なお話です。
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 後半の映像になりますが 子供達の演技と合わせてご覧ください。下記(↓)を クリック