次の百年 伝えたい 村の獅子舞

9月28日(土曜)

 からっとした秋晴れ。
 自転車で村の中をまわれば 少し汗ばんでくる。
 百年以上続く 地区の獅子舞の練習予定を配って 時々 村の人たちに出会う。
 車社会であまりあわない 若い人にも あったり 昔なじみに 声をかけられたり
 大先輩の 家の畑の サトイモの出来具合を ほめたり
  
 若夫婦が 子連れで歩いていたのに 声をかけたり
 (もちろん 子供を ほめるんです。)

 散居村は 隣の家まで 100メートルは あたりまえ。

 ちょいと ご近所といっても そんな風にしてまわれば 一時間くらいすぐたってしまうのです。

 それに、今日は特別に 何軒かに お願い事がありました。

 それは 踊りをする子供と大人の募集です。
子供はあっという間に大きくなってしまうので
獅子舞の最初を飾る 七五三 という 小学校低学年の子供が3年ほどで衣装が着れなくなってしまうのです。

そこで 2,3年に一度は子供達の父兄にお願いに行かねばなりません。

又、笛とか太鼓とか 演奏する人も高齢になってきて次の世代を探さねばならないのです。

 更に、私たちの獅子舞は「むかで獅子」といって獅子舞の中は6人の人が入りますので その途中交代要員を含めれば倍以上人数が必要なのです。

 小さな2班と3班の35軒ほどの範囲ではそういう人が見つからず 今回は、隣の4班にも協力要請せねばならないのです。

 3班は副会長のミヤモトさんにまわってもらい  残りの2班の外回りの
お宅と子供の家、隣の4班の常会長 に 一通りお願いして歩いたらお昼になっていた。
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 過疎化は 山間だけの話ではない。この村もまた 若者の流出と 少子化で 獅子舞を続けるのがなかなか難しいのです。
 
小さな片田舎の 小さな 村祭りのときだけの獅子舞。

  それでも このむらにとって皆が暗黙のうちに 「おらちゃの部落のもん」
として何があるかと思えば 残っているのはそれ。
イメージ 1

 どうか、人が集まりますように。

 そう願うばかりです。

 うれしいことに、一人の子供が参加するということになりました。

 もしかしたら 練習初日に ワンサカ と 人が来たらどうしよう と ありもしないことを想像したりして。

私も 馬鹿ですねえ。
しかし もしかして・・・・・・・

酒たりなくなってしまうぞ。