笠ヶ岳 山行記(冥途への土産話)1/3

平成29年8月30日(水) 曇り
 
 ネットで山行記を見ても体力自慢の記事や
 常識ある体力の持ち主を想定して書かれたものばかりなので、本当はもっと頼りない男のために書いたものが必要?かもしれない。
 それを身をもって実践したわが体験を私のようにフツー未満の山登り男たちに伝えたくてこの記事を書くこととした。フツーのひとには何の参考にもなりませんが 自らの自信につなげるためにご一読されてもかまいません。そのことをあらかじめ記しておきます。

 雨の夏
 年に数度の登山が趣味のじいさんになかなかその機会が来なかったが、8月28,29日の天気予報が曇りのち晴れと曇りを示したので山へ行くことにした。

 行先は今年行こうと決めていた笠ヶ岳岐阜県の最高峰。
 山登りをしない人にはそんなに知られてないかもしれないが、とても高い山である。
 
 高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉。そこにある西穂高岳の尾根へと延びる信穂高ロープウェイにのると巨大な山塊が後方にある。その頂が笠ヶ岳。ロープウェイに3回乗ったがそのたびにいつかはあそこへと思っていた。

 年齢も高くなり、危険な山は控えるようになって、まだ少し何とかなりそうな、体力があれば何とかいけそうな山の有力候補その一だった。

 数日前に妻に「笠ケ岳へ行くぞ。」と言ってあったが、山行記や登山地図と睨めっこして前日に少しばかり(ひる)心があった。そんなことは知る由もない彼女は「準備できとるがけ?」と聞いてくるので、はずみで「今からするがや。」と答えたものだから引き下がれなくなった。
「明日、3時半に出発するからな。」
 それで動きが始まった。

 8月28日朝3時。眠い。
 が、妻がおにぎりを作り持たせてくれるので何とか3時30分に出発。眠い
 こんな時、ドアの窓をおろせば愛車の軽トラ・旧式のダイハツハイジェットの騒音が眠気にパンチをしてくれる。
    パーンチ!  (^_-)-☆

 砺波インターより北陸高速で富山インターまで行き、そこからは国道41号でスーパーカミオカンデで知られる神岡まで、次いで国道471号から新穂高温泉へむかう。途中コンビニは一軒もないので神岡のコンビニイメージ 1でおやつ(遭難したらチョコレートだから・・・)をしいれる。5時過ぎ。まだ暗さが残る。










 新穂高温泉には大きな無料駐車場がありそこへ止めることにする。イメージ 2入り口の満車の看板を気にしながらはいっていく。運よく1台分の場所を発見。到着は6時ごろ。
 しかし、あとで思ったのは千円や二千円をけちるより、すこしでも登山口に近い場所を下山したときの体は求めているということだった。
 ここで、おにぎり二個とおかずを食べ軽く体操し出発。6時40分過ぎ。








駐車場からは登山者用に道がイメージ 3

あってそこを上り7時前に「登山指導センター」に着き 登山届やら生理現象やらで出発は7時10分ごろとなった。

 帰りはこの道を下るのがくたくたになった足にきてたいへんでした フーッ( ;∀;)









 イメージ 4
最初は標高1088mくらい。

1時間ちょっとくらい林道を上る。前と後ろに200m間隔くらいで人がいる。














途中で

「ようこそ」の石書きイメージ 5

ここでちょっとげんきになり、
 (本当のこと・・・・・俺って単純にできてるんです。)                                  
下山の時 この文字がなんて書いてあるか 読めなかった  登山用で  下山用ではない のかな  「よたそ」? なんのことじゃい と おもったのです   書いたかたごめんなさいね                                             








さらにすすんでイメージ 6


橋の手前にこの看板。(確かに傾いているし欄干はボコボコだし、下の沢は急流だし落ちたら一巻の終わり

思わず( ◠‿◠ ) 

俺の体重なら危ないだろうか?????




それでもわたる 自己責任者










1時間10分で笠新道の登り口(標高11360m位)に到着。小休止。イメージ 7

双六方面へ行く人ばかりが通り過ぎていく。

よしっと意を決し上り始める。

 後で調べればこの坂は鎖場とか、ロープとか長い梯子とかは無いが北アルプス屈指の急坂で、しかも長い長い。長ーい。

おデブちゃんには向かない坂なのだった。

尾根筋の笠新道分岐(標高2770m位?)まで登る間に下りてくる人は結構いたが、登りは追いつく人1人、追い越していく人0だった。

 たぶん登る人が少ないのと、登るなら早朝から登り始めるべきだったんだろう。(山荘にはたくさん人がいたのだから。)
テキトーなじいさんの甘い判断が最初から始まっていたんだと、いま改めて思う。  

今回はここまで
 2/3(・・・・四苦八苦の登り・・・・についてかきます )へ続く