母とロープウェー

2017年9月19日(火) 秋晴れ

 台風が通り過ぎて2日、立山から昇る朝日が清々しい。(中央の尖った三角が劔岳
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 こういう日は絶好のドライブ日和と妻が言う。
 「そうやな。」と生返事をしていたが、9時ごろに妻とカアチャン(88歳)が準備をし玄関へ。
 「行ける?」と言われ、言った手前、一緒に出掛けることにした。
 行先は?
 「新穂高ロープウェーで西穂高を見てこよう。」と言い、嫌がるカアチャンに「大丈夫!歩くところはほとんどないしトイレの心配もない。」と少しだまして9時少し過ぎたところで出発した。自宅から富山まで北陸高速を経て、富山からは国道41号を行き神岡で国道471を進み新穂高へと向かう。
 血圧の薬でトイレが近いカアチャンは出かけるのを好まない。一回目のトイレは無事に終わったが、2回目が意外と早く来た。
 神岡を過ぎてコンビニを見つけそこへ入れば、「本日定休日」とある。
 母をがっかりさせたので あと15分くらい我慢してくれと言ったが
 山道の途中にある無人の「農産物販売所」まではナカナカ着かず、確かもうすぐのはずだがと思いながらの運転だった。・・・前方にそれを発見したときは「あった!」と内心安堵した。

 そこから20分くらい?(コノジカン イイカゲン)で新穂高ロープウェーに到着となった。

 ここから補助車を押しながら歩くカアチャンにとって難所が4か所あった。
 1つ目は駐車場から信穂高ロープウェーの駅までの下りと上りの坂、
 2つ目は腰の折れたカアチャンにとって高い手すりのついたゴンドラまでの階段、(車いす用の昇降装置はあった。)
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 3つ目は乗り換えのため「鍋平駅」と「しらかば平駅」を結ぶ下って上る馬の背状のスロープ、
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 4つ目は「西穂高口駅」の展望台への階段 であった。

 一つ目と二つ目は駐車場係のお兄さんがついてきてくれて、まだ切符を買ってない母をゴンドラに乗せてくれ、三つ目はゴンドラからお姉さんがついて来てくれ、そしてお兄さんに引き継ぎ、しらかば平駅から迎えに来たお姉さんに引き継ぎ、同じく優先的にゴンドラに乗せてもらった。帰りも同様にリレーしてもらう丁寧な対応に感銘した。
 四つ目は短かったので自力で切り抜けた。

 到着した、ほぼ、快晴の西穂高口駅の展望台からの景色は全方位くっきりと見渡せた。
 ここ3年で4回目だがこんな日は初めてという日だった。
 その一部を2枚切り取る。(↓)
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 ただ、この季節、標高2100mは寒かったせいもあったのだろう。
 「あの一番高いとこが西穂高で、あっちの山の上にちょこんと出たのが槍ヶ岳のてっぺんで、西穂の向かいが笠ヶ岳で・・・・・・・。」とちょっと得意に説明するがうわの空のカアチャン。
 景色を5分くらい見たら帰ろうと言い出した。
 「見たから、帰ろう、 よーみたちゃ。」
 
 カアチャンにとって景色よりもロープウェーに乗ってるほうが楽しかったようであった。
 「あっ、車が直ちゃん(ひ孫)のおもちゃみたいや。
 
 はるか下の「鍋平駅」 の駐車場、
 そこは色とりどりの沢山の車がミニチュアカー展示のようであった。

 「かあちゃん、おもしかったけ?」
 「ありがと、おもしかったよ。」

 しかし、母は新穂高駅の土産物売り場で孫達(私の息子と娘)にと飛騨牛カレーとかナントカと書かれた土産物を選んでいるときが一番楽しそうであったような気がした。

 帰宅後、「ありがと、あんな高い山あること知らなんだ。」
 ムスコヘノ オセジカナ ( ◠‿◠ )