#家族

母とロープウェー

2017年9月19日(火) 秋晴れ 台風が通り過ぎて2日、立山から昇る朝日が清々しい。(中央の尖った三角が劔岳) こういう日は絶好のドライブ日和と妻が言う。 「そうやな。」と生返事をしていたが、9時ごろに妻とカアチャン(88歳)が準備をし玄関へ…

タッチャンの物語 その2  北野

平成25年8月25日記す 弟は中学校のときサッカー部へ入った。 身長は一番前。 兄の私と一緒で 走ればビリ。 子供の頃によく近所の子供で田圃ソフトボール(グランドなどとしゃれたものはないので稲刈り後の田圃でやるソフトボール ベースは藁(わら)だったり…

ばあちゃんの爪きり

平成25年5月4日 この日は父の13回忌。我が家に久しぶりに親戚が集まり法事(※)を行った。 ホンコサマの仏事とそれに引き続くごっつぉ(※)も終わって 後片付けのときに 息子が私の母の足の爪を切っていました。 その光景をとっている私のことなど気に…

タッチャンの物語 その1

平成25年3月1日 はじめに これは今は83歳になるある婆ちゃん(タッチャン)の生きてきた道のりの断片を拾い綴った話だ。 取るに足らぬ話だが私には息子としてこれを書きとめておいて、彼女に愛されたものたちに伝える役目があるのだ。 もし、関わりのない…

とうちゃんの道具

父親のさびしさ とうちゃんが死んで12年になる。私と とうちゃんは 水と油だった。 父親にしてみれば息子が牙をむいて自分に向かってくるのは悲しいものです。 私と父とには そういうことが よくあった。そのうち とうちゃん を無視することが多くなった。 …

ゆうやけ

10月も末 茜空鮮やかとなれば 里芋ほりの 作業も早めにしまい 老いの母は腰を伸ばす 「それ車庫まで運んでくれ」 樹脂で作った網型の籠に 取立ての里芋ごろりごろりと 積み上げて 3度も運べば終了となる 明日早く 来年の種芋を より分ける 母はきっとそう…