となみ野の江浚い
3月25日8時
雪の舞う中、
地区の江浚い(えざらい)開始。
庄川水系の春を告げる行事の一つ。江浚いの開始です。
すっかりコンクリート化され魚のすまなくなったた用水ですが土砂はたまります。
普段はスコップなど持った事のない人も腰を伸ばし伸ばし
鼻水に悩まされながら 3時間あまりの作業開始です。
普段はノーミソしか使っていないニシジマ自治会長のイシ〇〇さんも 密かに鍛えた大胸筋の 威力を魅せつけます。
おわれば 地区のハズレの ミヤチャマ君の車庫で
慰めあいました。
イシ〇〇自治会長が前日より腕のよりをかけた豚汁の振る舞いに感動の嵐。
時々、吹き荒れる吹雪模様。
車庫ゆえにシャッターより強烈な隙間風。
ビールは殆どうれず
何百人も弟子をもつ民謡の先生も やかんを持って
お酌です。(注:先生には最近、初孫誕生、ケータイの写真見せびらかしの日でした。)
かつて、仕事で全国を飛びまわった先輩、
市の幹部として行政の重職を担った先輩、
地区のこまごました苦情に陰より尽力した同級生、
甲子園を目指す高校のエースの父、
現役で日本農業、経済を支える後輩の皆さん、
そして、普段は経営者として全国津々浦々、知る人は知っている自治会長、
同じ地区で生きるもの同士が
かたるときは、何の鎧もいらんのです。
ただ、ひとつ、寂しきは
魚すまぬ
川
救い上げた土の中に、ドジョウが一匹 すまないねえ
君との 折り合いをつけたいと おもうが
どうしていいかわからない
3月16日 朝。
こんな季節になってもまだ降る雪。
今年は格別に寒い。
最後に;
ひょっとして、都会に住む人には江浚い(えざらい)なんて珍しいのかもしれませんね。
これから 作業はまだ雪の積もる上流の地区に移ります。来週の日曜日にはまた山里に色とりどりのカッパ姿が見られることでしょう。