秋の気配

平成24年8月29日(水)
  経験したことのない暑い夏。平成24年は殆ど雨のない暑い暑い夏であった。[晴れ]
  今日も、気象予報では36度の予想であった。残暑厳しき夏である。
 
  早朝に畑の草を刈ってほしいとの母の言葉があって いつもの事ながらぐずぐずしていて
 昼からになってしまった。 そろそろ草との対決も終盤戦なのに、こう暑い予報が出て
 「やめとこうか。」とも思ったが 暑いさなかに 草刈機を担ぎ出してしまった。
  長袖の古くなったカッターシャツに、ナガグツに前掛け防護のめがねと網付面に軍手のイデタチ。
  そんな恰好するだけで今時の若いのは ダサイ とか ウザイ とか言うのだろうが、カッコよりも
 安全、 ・・・・・・・    とはいえ まことにもって暑苦しい。無題 (384x307).jpg
  あえて、耐熱中症の人体実験をするようなお姿で登場し、草刈機の紐をグイと何度
 も引いてエンジンがやっとのことでかかる。
  実はこのエンジンをかける作業、一発でかからないと何度も引かねばならずそれだ
 けで 暑くなるのだ。
  畑と畦には、お盆から2週間で長ーイ草がこんもりと茂る。かつては鎌一本で朝から
 晩まですわってそれを刈るのが百姓の嫁の仕事であったが、今では草刈機を担いで重
 装備した爺さん達の仕事になった。

  近頃では、そんな肉体労働を嫌い、或いは、年取って草刈機での作業がつらくなった
 大爺さん達が悪名高き 〇ンサント社等の除草剤などを使って草を枯らしてしまう方法が
 増えてきている。
  大きな請負耕作者などは畦の草は殆ど除草剤だと思う。無農薬などといっていても大規
 模経営でそれをやっていては経営は成り立たない。
  だから、一定の基準があって、それをクリアしていれば無農薬だということになっている
 だけのことだ。
  おっと、話が脱線したが、颯爽としたクサカリGG(ジージ-)が草を刈り出して意外と暑くない
 、というか、耐えられる。
  多分、気温は三十数度かもしれないが 陽射しが少し弱いのだ。 
  草の中にも 長く伸びた草が 出てきた。 植物は人間が数字で分かったようなことをぬか
 しても季節の変化を受け止めて役割交代を始めている。
  草刈が終わった後には夏の草に勝って秋の草が幅を利かすことだろう。
  長く暑かった日々ももう暫くだ。夜にはコオロギの声。
  今は早生品種テンタカクの刈り取りがはじまり、黄色く色づいたコシヒカリの刈り取りも早い
  人で二週間もたてば始まることだろう。IMG_2154 (800x600).jpg
  春まいた種が万倍に種を増やして実る日がすぐそこにある。