早月を行く その1 前置き

2019.7.30
去年から今年の北アルプスは最初に烏帽子岳と決めていた。長すぎた梅雨もおわり、百姓の仕事に自己都合の折り合いをつけて7.31に登ることにしたが天気がよさそうでないので翌日にした。
7.31
8.1の山小屋の予約をしようと電話すると「お盆まではいっぱいで、お泊めできない。8月後半になれば。」と言う。平日なのに溢れるくらいなのか。日は決めたのでどこにしようかと思案を巡らせ、人の超少ない早月尾根から劔岳なら平日はスカスカに違いない。
 近頃は山小屋も予約しておいたほうがよいかなと思い連絡すればあっさり「お待ち致します。」と言う。早速に
マジックで、田圃の水管理と畑のことを書き出して信頼する妻君にお願いし、認めてもらって山の準備となった。
 早月尾根は5回登り、登頂3回。雨で登れなかったことと、早月小屋でダウンしたのが1回。あまり天気がよい日はなかった。
 最後の登頂から20年近くたっているような気がする。大丈夫かな。2600mくらいでひきかえすかな。自信がない。

8.1
朝5時、出発。
 子供の時のワクワク感がよみがえる。立山インターから上市町上市町から馬場島に延びた真っ直ぐな道がブラックホールに通じる引力線のように私の車をぐんぐん吸い込んでいく。

イメージ 1

 前方の靄の奥に劔はある。