なげき

平成31年1月28日
ためいき
 昨年は医者と薬と大変仲良くなってしまった一年だった。漸くここの所そのご縁も希薄になってきたと思っていたら、昨日あたりから水を飲んだら歯にしみるので、舌でその辺りを触診?してみれば穴があいているみたいな感覚がある。
 今度は虫歯だ!二年間歯医者に縁がなかったのに・・・・
 と言っても虫歯が進めば大変と、診てもらえば、該当箇所のほかの痛くもかゆくもない被せた奥歯が中で虫歯だという。 ああ、ため息だ! 医者通いが止められない。

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なげき
 何とはなしに日記(メモ)をみていたら、タロウ(仮名)君の弔いに行ったと書いてある。
 日付から亡くなって20日立っていた。

 タロウ君は朝起きてきて体がだるいと言っていたそうである。それからソファーに座りじっとしていた。かたわらで母は余りに静かにしているので近寄り、触ると体が冷たい。驚いて父を呼び、タロウ君は父が同乗して救急車で運ばれた。

 彼のような最後の場合、警察へ通報され、家の中を調べられたそうである。それを終えて葬儀は家族葬であった。私は新聞の死亡欄でそれを知る。弔問に行った私にタロウ君のお母さんは
 「息子は生前『自分が死んだら自分が稼いだお金で家族葬にしてほしい。』、そのお金には一切てをつけていなかった。明るい性格だったが人に強いことが言えず苦しんでいた。葬儀は息子が望む通り、すべて息子の残したお金を使い、家族葬で行った。」と言った。

 私は彼に碁会所に2,3度誘われたこと、地元の獅子舞が大好きで祭りの日は獅子舞を笑顔で見ていたことを話した。

 タロウ君は51歳、独身であった。
 息子を失う親の嘆きは訪れた者のうかがい知ることのできぬものだ。帰りの道を歩きながらそう思った。彼はいなくなった。自分より16歳若い人がいなくなった現実に心にポッカリが開いたような思いだった。
 
 タロウ君は愛想がよくて、100キロを超える巨体で、太い眉と笑顔が何ともカワイイ人だった。
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